honey blood
お互い久しぶりだったから、まぁ燃えた。



「寝てんのか…?」



それとも意識なくしたのか。



どっちでもいいけどやっぱりカワイイな…。



蜜用の浴衣を体にかけてから布団をかけた。



朝まで起きねぇかもな…。



風呂に入りに行くために部屋を出て、まず天音の部屋に行った。



「紫、甘い…。蜜臭い…」

「うっせぇ。あのさ、雪丸のことなんだけど」

「雪丸?アイツがどうかした?」

「彼女がヴァンパイア志望」

「やり方なら教えてやるけど高くつくよ~」



天音は悪事を働いてきただけあって、やっぱりそのたぐいのことには詳しい。



蜜が純血になれたのだって、ほとんど天音のおかげ。



ハーフがヴァンパイアを作るってのはムリがあると思われてた。



天音の研究はそこで留まらないから。



「ハーフにも血の濃さってのがあって、雪丸はいちばん純血に近いヴァンパイアだからできなくもない」

「失敗しねぇの?」

「リスクは低いけど、ヴァンパイアとしての機能は寿命くらい」



それだけで満足だろ。



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