honey blood
蜜を抱きしめて眠った翌日、目が覚めると隣には愛しいヤツ。



このまま襲いたいけど昨日は結構ムリさせた。



結婚したら毎回こんな感じで本当に壊してしまいそう…。



布団から出てる腕にキスをしてから布団の中に戻した。



脱いだままになってた服を拾い、適当に着て障子を開けると庭に鳥が数羽。



久しぶりにゆっくり眠れた気がして、頭もスッキリ。



最近の疲れは蜜に触ったおかげで抜けたな。



「紫様、朝食はどういたしましょう」

「俺はいらねぇけどコイツは食うだろうな」

「では蜜様の分だけご用意いたします」



吹雪がやっと蜜を認めた。



蜜がヴァンパイアになった日、成功した蜜を部屋に運んだ後だった。



『蜜様の御覚悟、感服致しました。この吹雪、精魂尽きるまでおふたりのおそばに…』



ゾクゾクしたなぁ…。



そこまで熱く慕われるって、気持ち悪いし。



だけど吹雪はこういうヤツだから。



どこまでついてくんのかな…。



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