honey blood
満腹になった蜜を引っ張って部屋に連れてきた。



雪丸のことはアイツがどうにかするからと念押ししとかなきゃ。



「余計なことすんなよ」

「しにゃい~。腹いっぱいで幸せぇ~…眠っ…」

「食ってすぐ寝ると…ブタになる」

「牛じゃね?」

「牛でもブタでも同じだ。食い過ぎ」

「だって最近ごはんおいしいんだも~ん」



時間があるからゆっくりしよ…。



雪丸のことは天音に任せときゃいいし。



「蜜、寝るならここ」

「襲わない?」

「明るいうちからそんな気起こさねぇよ…」

「じゃあ行く~」



俺の膝枕。



こうしてると滅多に甘えてこない蜜が甘えて来てるような気分になって、なんかいい。



頭撫でたりして。



「紫の目…キレイだね…。見えないなんてウソみたい」

「光と影は感じるし。100年くらいで視力が戻った前例もあるんだとさ」

「期待しとこ」



蜜は責任を感じてない。



俺は蜜を1回殺してる。



お互い様だとちゃんと思ってるから…。



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