honey blood
実際、生活に支障は出る。



距離感がつかめなかったり、見えない右目の方に立たれるとかなり困る。



蜜には言わないけど、なにげに大変だったりするから。



「なんで昨日エッチ…中に飲んだのかわかった…」

「そう。余計なこと言うな…」

「うん、黙る…」



両目でお前を見たかったから、なんて恥ずかしい言葉は言えないけど。



わずかな時間だけしか与えられないからほんの5分くらいか?



それだけで満足。



いつの間にかスースーと寝始めた蜜の体にはタオルケットをかけた。



食ったら寝て本能のままに生きてんな…。



カワイイけどマジでこのまま太るんじゃ…。



しばらくその体制で本を読んだ。



1時間も寝りゃあ満足だろ?



「起きろ、蜜」

「んなぁ?」

「アホ面…」

「紫浮気したぁ~!!アイツどこの女?」

「なに言ってんだよ…」

「ムカつく~。夢の中でもムカつくぅぅぅ~!!」

「痛っ…」



なんで勝手な夢で殴られんだよ…。



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