honey blood
龍太さんもマリさんも大喜びで、先生も心なしか嬉しそうにしてる。



お世話になった家から出るのは寂しいけど、マリさんが帰るのはこの家だと言ってくれたのが嬉しかった。



お互い、完璧な形で結婚するわけじゃないけど…。



一緒にいたい気持ちは同じだと思ってる。



成長したよね、あたし。



「マリさん、あたしの制服どこ?」

「クリーニングしたから後で部屋に持ってく。荷造り手伝おうか?」

「大丈夫!!家出するときのために置いとくもん」

「寂しくなるね」



いつでも帰ってくるし!!



それにマリさん、何気に妊婦になったからお手伝いしに来るって約束したもん。



待望の赤ちゃんはあたしの兄弟になるわけだし。



「頻繁に帰って来ちゃダメだよ?紫様に合わす顔がなくなるから」

「でも龍太さんはあたしのパパだよ?」

「そうだね。嫁に出したくなくなっちゃったな…」



次はあたしが暖かい家庭を作る番。



気合い入れて結婚しよ~。



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