honey blood
紫が帰ってきてると思うと余計でれなくなってしまった。



ブクブクしてみたり、テレビつけてみたり歯磨きしたり。



なんか具合悪くなってきちゃった…。



「オイ、いつまで入って…」

「紫…」

「のぼせてんじゃん…」



頭がぐるぐる~…。



初めてお風呂でこんなにフラフラになった。



服を着たままの紫に抱き上げられてタオルと一緒にベッド直行…。



「見ないで~…」

「うるせぇ。手間かけさせやがって」

「ごめん…なさい…」

「なにに対して?」

「いろ、いろ…」



チュッとオデコに唇の感触。



紫が甘い…。



「水持ってくる」



あたし、紫がわからない…。



なにがよくてあたしといるの?



素直じゃないし、バカだし、何もできないし、わがままだし。



それでもあたしといる意味は血?



「服着れねぇなら着せてやるよ」

「うん…」

「襲いたいな~」

「ヤダ…吐きそう…」

「バカ」



紫が着替えさせてくれたのは、新しいピンクの浴衣。



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