honey blood
そして風呂上がりの蜜がチラチラリビングを覗いてることに気がついた。



きっとアレだ、俺が用意した趣味の悪い浴衣タイプのシルクパジャマのせいだ。



俺色に染めてやろうと思ったけど、あえて真っ赤にしてみた。



「なんなのコレ…」

「スケスケのベビードールよりマシだろ?」

「何それ…。紫ってそんな趣味なの?」

「お前の恥ずかしがる姿が好きなだけ~」

「ドS!!ボケ!!」

「いいから出てこいよ」

「知らない!!ってかあたしのスエットどこにいったの!?」

「あははっ」

「笑ってごまかすな!!もう寝るから!!」



風のように走り去った蜜の恥ずかしそうな顔…。



からかい甲斐があるってもんだ。



テレビを消して電気も消した。



ベッドルームのドアを開けると紫色の布団に赤がいる。



長くなった髪が少し濡れててやっぱり俺を誘うから。



「姫はご機嫌斜めか?」

「斜め…」

「じゃあ機嫌取りしなきゃな」

「恥ずかしいから脱ぐ…」



脱ぎたいなら脱がせてやりますよ。



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