honey blood
お仕置きは大概に
【蜜】



まさかこんなことになるなんて思ってなかったわけですし…。



また貧血で死にかけた。



紫が助けに来なきゃ本当にヤバかったかもしれないと北斗先生に言われた。



『トイレの場所わかんないからちょっと来て』



そう言われて簡単に着いてったあたしがバカだった…。



目が覚めてから警戒心のなさを紫に怒られ、本当に監禁状態…。



キレちゃったんですよねぇ、彼…。



まだマシなのは家の中なら自由ってこと。



軟禁ってヤツですよ。



「蜜様、レモンティーですよ」

「ありがと~」



春奈さんがいるからまだマシ。



マンションから出ることは許さないと紫があたしに言い渡したから…。



元気になったし、学校も行きたい。



自由がないってこういうことなんだなって、軟禁生活4日目にして感じてる。



いったいいつまでこの生活を送らなきゃならないんだろうか…。



携帯も取り上げられたし、パソコンはさっぱりわからないし。



ヒマ…。



< 478 / 506 >

この作品をシェア

pagetop