honey blood
じんわり出した電気は紫の疲れを癒す…。



「痛い?」

「ピリッとするけど効いてんのか?」

「知らん」

「まぁいいや…。暖かくて眠い…」



一応これで紫の体を気遣ってやった!!



若干軽くなったと言う紫はそのまま眠り、あたしはご飯のお手伝い。



やらなくていいと言われるけどヒマすぎて…。



作った料理を並べて紫を起こし、ふたりでご飯。



本当に疲れてるのかも…。



食欲がないね…。



「もっと周りを頼りなよ」

「頼ってっけど?」

「紫の弱みを見せない部分が倒れるまで働かせるんでしょうが」

「そうか?」



無意識だったの?



だから周りだって気づかないんだよ…。



紫のバカ…。



体が弱いこと自覚してんでしょ?



「蜜が癒せよ」

「癒してんじゃん…」

「体で」

「は…?」

「俺、欲求不満」

「黙れ、下半身バカ」

「仮にも旦那なんだけど…」



疲れてるんだから寝とけっての!!



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