honey blood
そんな感じの桐原家。



そこに珍しくやってきた珍客…。



「蜜先輩、あー君いますかぁ~?」

「まだ付きまとってんだ、アスミ…」

「付き合ってるんです!!」

「そうだっけ…。天音なら今日は夜勤だって言ってたけど」

「ウソ…。せっかくの半日オフなのに!!」



アイドルなんだっけ。



天音がヴァンパイアだということは知らない。



それでもアスミは天音にベッタリ。



天音は天音のやり方で付き合ってるみたい。



「アスミ、あー君が足りない…」

「うっさい…」

「今日泊まる!!あー君のお布団で寝る~!!」



好きにしろ。



相変わらずウザ…。



勝手にやればいいよ。



夜も夜であたしと紫は同じ布団。



ちゃんと家族になれてる?



「もっとこっち」

「近い…」

「俺のこと嫌いなわけ?」

「べ、別に嫌いじゃ…ないけど…」

「じゃあ好き?」

「なんなの!?紫おかしい!!」

「好き?」

「す…き……オヤスミ!!」



あたしが素直になるまであと何年必要なんでしょ…。



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