honey blood
寮に帰っても痛みが引かずに冷やしてみた。



血はわずかにしか出てないけど、本当に外れない…。



勝手なことしやがってあのバカ~!!



お風呂に入るとさらに痛くて、仕方なく早めに布団に入って目を閉じた。



あいつが言ってた『契約』ってなんだろ…。



わかんないことだらけで異世界に来たみたい…。



夏休みは紫に拘束されるだろうし…。



まぁなにもすることないからいいんだけどさ。



でも…あたしを助けに来たアイツはちょっとカッコよかった…。



いやいやいやっ!!



そんなもん思い出さなくていいんだよ!!



本当に自分の物に手を出されるのがイヤなだけで、あたしを助けに来たってわけじゃないよね?



変に優しさ感じちゃったりさ~…。



もう勘弁してって感じ!!



あたしはアイツに惹かれてるわけじゃない。



絶対好きにはなってないし…。



もう考えるのやめるっ!!



頭の中から出てけバカ紫!!



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