honey blood
だけどコイツ、好きだって言うだけあってうまい。



紫が打った球がパーンと弾けて白を残して全部穴に入った…。



「「おぉぉぉ~!!」」

「まぁこんな感じだ」



できるかバカ!!



やっぱり並みの人間とは違うらしい…。



「紫君、カッコイイね~」

「わぁ~、ヤキモチ妬いちゃうな」

「雪丸君のカーリング姿もステキだよ?大好き!!」



隣のバカップルはこの際無視。



二葉はビニールバレーに出るらしく、羨ましい。



あたし、自信ないんだけど…。



「ほら、やれ」

「できねぇから…。ってか高校の体育祭でビリヤードなんておかしくない?」

「普通だろ」



普通じゃないってば…。



とにかく紫にルールだけは教えてもらった。



打ち方すらわからないんだよ。



「手取り足取り教えてやろうか?」

「他の人に教えてもらうからいい。誰か教えてくれるよね…?」

「教えてもらえるといいけどな?」



みんな目を合わせてくれないのは紫にビビりまくってる証拠…。



白状者クラス!!



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