honey blood
人前での吸血行為なんて滅多にしないけど、このクラスはヴァンパイアの存在を認めてるヤツしかいないし。



誰かの女とか、契約者とか。



そんなヤツしかいないし。



「紫っ…首は痛いし…恥ずかしい…」

「じゃあやめてやる。少ししか飲んでねぇ…」

「場所とかわきまえろよ!!ってか授業中じゃん!!」

「悪ふざけだろ」

「マジ…ハゲっ!!」

「いっ…」



二の腕にハイキックをもらい、キレた蜜は二葉の方へ走って行った。



アイツって女にしちゃ結構力あるよな…。



「紫が林さんの前じゃ形無し?」

「そんなんじゃねぇよ…」

「ねぇ、そろそろ遊んでよ」

「他当たれ。お前とは切ったはずだろ」

「だって紫ほど相性いいヤツいないんだもん」

「残念だな、遊佐。今はアイツの躾で手一杯」



コイツは1年の時に体だけの関係だった遊佐。



前は下の名前で呼んでたけど、今はもう呼ばない。



結局俺を独占しようとしたから切ったヤツ。



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