honey blood
部屋に戻る前に向かった書斎には、半裸の父さんが畳に寝転がってた…。



暑くて死にかけてんのか?



「母さんがブチギレて帰ってきてんよ…」

「マジ~?めんどくさぁい…」

「お世辞言ったら消されるかと思ったんだけど…」

「俺、機嫌取り?ヤダヤダヤダ~…。暑い~…死ぬ~…」

「双子の面倒なら見るからどうにかしろよ」

「わかったよ…」



これでよし。



ってか仕事しろよ…。



ガキみてぇな駄々のこねかたしやがって…。



不満だらけで入った自室では、12ページまで書き写してる大バカがいた。



「契約違反じゃね?」

「あははっ…。あ、アイスっ!!」

「やらん」

「くれよぉ~…。暑くて死んじゃったら血とか飲めないよ?それでいい?」

「まず2ページの不正を詫びろ」

「すみませんでした…」



どいつもこいつもめんどくせぇヤツばっかりだな!!



むしろバカばっかり!!



「ほら、今日のおやつだ」

「わぁい!!」



簡単なヤツ…。



< 95 / 506 >

この作品をシェア

pagetop