honey blood
なんだこの恥ずかしさ!!



『初めて手、繋ぎました』みたいな!?



ナイナイナイ!!



俺はこんなんじゃ動じないはずだ。



こんな時は照れ隠しに限る。



「付き合ってんだから手ぐらい繋いだっていいだろ」

「そ、そうかもしれないけどっ…。こういうの苦手っていうか…」

「ピュアなミーちゃんは手ぐらいでドッキドキですか?どんだけ好きなんだよ」

「やっぱり…好きっ、なのかな?」

「えぇぇぇっ…、好きなんじゃねぇのかよ…」

「わかんないんだもん!!紫ばっかり余裕だし!!急に甘い雰囲気とか耐えられないよ!!」



よし、今期の目標。



蜜が自分から『好き』と実感するようになるまで頑張ろう。



妬いたりしてんじゃねぇかよ…。



鈍感すぎんだろ~…。



夏休みが終わるまでに、蜜の口から聞いてみたい。



「いい加減離してよ…」

「離さねぇよ。お前が自覚するまで攻めまくることにしたから」

「はぁ!?」



だから、せいぜい覚悟しとけよ、ハニー。



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