一匹狼の彼
バスの中は涼しい。
「いっやー涼しい!いいね!」
「遼うっさい!!」

「純也君?ごめんね、、なんか無理やり遼ちゃんが誘っちゃったみたいで」
「、、別に」
つか、、
「なんでお前らがいるわけ?」
「ぁ、私たちはね、遼ちゃんに誘われたの」
「違う!俺が誘ったのは澪だけ!!」
「、、あたしのいるところで誘ったあんたが悪い!」
「、、私は美奈と一緒がいいだけだけど?」
「なっ!分かってる!分かってるぞ!?」
気のせいか、、???
遼のやつ落ち込んでる気がするんだが。
「、、でなんで俺まで」
「ぁ、私が言ったの、、遼ちゃん男一人じゃかわいそうかなー。純也君来てくれないかなーって」
「そしたら、遼が連れてくるっていっちゃったって訳」
「、、、お前のせいか澪」
「ごっごめんね!」
「おい!純也!なに澪に謝らせてンだ!!」
さっきから、、、こいつはっ
「他の客に迷惑になるぞ。」
「そうだよ?もうちょっと静かに」
「、、でもななんで澪が純也の隣で、美奈が俺の隣で、席が前と後ろで、、」
「あーあーあーあたしが隣で悪かったわね!仕方ないでしょ?この中で一番静かなの澪じゃない!その方が」
「純也君眠れるでしょ??ね、遼ちゃん」
、、こいつらなりに気を使ったってわけか。
確かに、隣があいつらだったら眠れない気がする
「俺寝るわ」
「分かった、ついたら起こすから安心してね」
「、、、あぁ」

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