愛しい君へ
吹奏楽コンクールが
あるくせに
私と西村は
ずっとお喋りしてた。
なんだか久しぶりに
こんな他愛もない話が
心地よく感じた。
窓からグランドを
見ている西村の目が
寂しげだった・・
「西村あ。」
「んー?」
「部活終わりだよー。
12時だから」
「うんー」
いつもなら
すぐ片付けて
やった!終わった!
って喜んでたのに・・
やっぱり彼女と別れて
ショックだったんだ。
「私でよければ
話聞くよ?」
「大久保・・
ありがとう。」