亡き母の無思運必ーむしうんひつー
私は高校3年生なり、信城さんと会わないで半年になる。


信城さんはここに土伊さんを残した。


私はあの後、土伊さんから色々な話を聞いた。


信城さんがとてもお金持ちのお坊ちゃまだったことも、実家へ戻らなければならなかった理由も。


「葉優」


私の名前を呼ぶ声がして、私は振り向いた。


「信城さん…」
< 47 / 74 >

この作品をシェア

pagetop