亡き母の無思運必ーむしうんひつー
「頼む。
俺と来て」


信城さんは私の手を引っ張って学校の外にある車へのせた。


「どこへ行くのですか?」


私が聞いても信城さんは何も言わない。


「信城さん…」


「俺の実家」


私は驚いた。


信城さんの実家はほぼお城同然のもの。


そんなところに私なんかが行ったら…。


「信城さん、出来ません」


「どうして?」
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