亡き母の無思運必ーむしうんひつー
「信城さん…?」


私は信城さんを探した。


部屋を出て、不安の気持ちのまま。


「葉優」


ふといつもの声。


落ち着くいつもの声。


「…今までどこに行っていらっしゃったのですか!」


私は泣きながら言った。
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