亡き母の無思運必ーむしうんひつー
「ここが葉優様のお使いになるお部屋です」


土伊さんがドアを開けると怒鳴ったような男の人の声が聞こえた。


「おいおせーぞ!」


「申し訳ございません」


「さっさと出てけ!」


「かしこまりました」


土伊さんが部屋から出て行くと、男の人は座っていた椅子を回転させた。
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