涙のあとに――
返信は、すぐに返ってきた。


『どーゆーことだ?詳しく聞かせろよ』


相談した先は、高校の男友達。朝一緒に行く奴らではなく、別のクラスのバカ友。

私はとりあえず……一つだけ、相談してみることにした。

『好きかどうか私が聞いたら、「自分で考えろ」って言われた。……どー思う?』


メールを打ちながら、なんだか悲しくなってくる。
将夜。
前は、『好き』って言ってくれたのにな。
もぅ、私のことなんて……好きじゃないのかな?

そんな風に悩みながら、私はケータイを握りしめて返信を待つ。


将夜以外の人のメールをこんなに心待ちにしたのは、始めてだと気付いて……やっぱり少し、淋しくなった。





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