涙のあとに――
「あぁ〜、かばん重いっ」

目的のホームに着くなり、私は持っている学生かばんへと文句を言った。
電車が来るまであと10分くらいはあるから、足元に重いかばんを落とす。
ついでに、肩も回そう……。

「ふぃ〜……今日も重いっ」

ぶつぶつと文句を言う私を見て、

「いい加減慣れろよ〜」

「重いのなんていつもだろ?」

そう言って笑う……2人の男友達。


そして私の隣に立つのは、

仏頂面の彼氏。






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