発達障害者であり精神障害者でもある雅(みやび)を支える20才年上の兼業主夫コヨーテ【実話】
でも一年後


タカシは鳥取へ帰った。


生け花の師範の家で、お父さんの跡継ぎにならなければならないとかいう理由で。


悲しかった。


片思いして失恋した今までよりも


苦しかった。


忘れられなくて


毎日電話やメールしたけど、返事はなくて……。


私はタカシを忘れられなくて


また出会い系サイトにハマっていく。


でも、どんな男性もタカシをこえられなかった。


タカシタカシタカシタカシ……。


涙と鼻水と汗で、グショグショになりながら部屋で一人引きこもり毎日泣いていた。


本気で大好きだった。


あぁ……もうきっと恋人なんてできない。


自暴自棄になって男性と何人も何人もメールしては出会った。
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