発達障害者であり精神障害者でもある雅(みやび)を支える20才年上の兼業主夫コヨーテ【実話】
大量服薬


リストカット


警察が来た


救急車が来た。


今でも苦しんでる。


一生このままなのだろうか?


いっそ誰か私を消して……。


私の障害は見た目では、分からない。


家族からは


「甘え」


「怠けてる」


そう言われて理解されないままでいる。


父親は


「彼氏と肉体関係があるなら精神障害じゃない。」


と意味不明


医者なのに。


母親は


「精神障害の本読んだりしてると、恥ずかしいわよ」

弟は


「演技やめなよ。気をひこうとしてさ」


なんて残酷なんだろう。


実家の北海道にはもう戻れない。


戻らない。


せっかく往復の飛行機代金をコヨーテが出してくれたのに。


実家で療養したかったのに。


「運動し、アルバイトしながら勉強して、働いて自立し一年後には実家から出る。それができないなら戻ってくるのは許さない」


むちゃくちゃ言われて


私は冬


年末に実家の屋上から飛び降りた。

雪があって死ねなかったけど


声をあげて泣いた。


自分を責めて責めて責め抜いて


余計に壊れていった。


私なんか生まれてこなければよかったのに。


消えたいよ。


どうして私は生きてるの?


家族にすら見捨てられて


どうしたらいいの?


誰か


私を消して……。

助けて…………。
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