追うんだ!隼人!


父の名はアフレーション。


ラムタラの直仔だが、現役時代は未勝利に終わっている。


普通なら種馬にはならないような成績。


だが、アフレーションに熱を入れるオーナーはどうしても子供が欲しかったのか…。


『アフレーションの子供が競馬で走る姿を見たい…。』

…という強い思いから、オーナーは種付けを希望する牝馬に対して、逆にお金を支払う事にした。


1回の種付けに対して5万円。


何の血統的魅力の無いアフレーションだが、そのお陰で少なからず牝馬は集まった。


だが…そうまでしても、中々子供は出来なかった。





それもそのハズ。


種付けに来る牝馬は皆捨てられていたのだ。
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