【短】同窓会―episode 1―
「水城先生。」
俺の隣には、嶋津先生が既に座っていた。
「あ、嶋津先生。
あの…さっき…」
「同窓会でしょ。
もう聞きましたよ、さっき。」
嶋津先生は少しだけ笑って言った。
「…あの、俺が空いてるって言ったら、どうしてましたか?」
嶋津先生に誘われることがなかった俺は、それが少し気になっていた。
「……別に、もういいじゃないですか、今さら。」
そう言って嶋津先生は別の話題を出した。
その答えがますます気になってはいたが、これ以上聞いても答えてくれそうになくて、黙って嶋津先生の話を聞いていた。