ゆがんだ世界
一ー非対現 魔法学ーー

かなり昔に、付けられた魔法の名だ。
大人から子供まで使えるのだから、人が空を飛んでいてもおかしくの無い世の中。
授業で聞いた所、魔法学を作り出したのは、ごく一般人と聞いた。
それまで、まったく魔法とは『別次元』ものだったと。

私には、その『別次元』だった頃の世界がみたかった。

魔法学を覚えるのは、大体2~3才。使い始めるのは4才ごろ。私は異用らしく1才から使えたそうな。
おかげで親は天狗と化した。
そんなの、全然私の為じゃないくせに。自分の“りそう”を私におしつけているだけ。

私は、[妖夢 闌火(ヨウム ランカ)]と云うなの[マリオネット]。
毎日学園に通い毎日家に帰る。家に帰っても誰もいない。
「はやしたてる」だけはやしたてて、その後は途中放置。
やりたい放題して捨てられた私。

こんな世の中、つまらない。
こんな世界、 つまらない。
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