王子と仔猫(仮)


こいつ、本性知っているの?


「お前、何なの?」

本性を見せる俺にびびることもなくまた微笑んだ。


「あ、本性出ちゃったね?私の名前、『お前』じゃないから。」


いちいち、うぜぇ


「じゃぁ、俺何て呼べばいいの?」

「紗紅よ。李堂 紗紅」

「へぇ、さーくーちゃーんはここで何してんの?」

「ちゃん付けで呼ばないでよね?」


自己中女。

俺の質問に答えろよ


「俺、行くから。」

生徒会の奴等待たせてるしな


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