中心のアイツ
立花さん――――菜々子と仲良くなった事を言ったら、啓汰にも、繭にも、明にも呆れられた。
 でも、啓汰は撫でてくれた。いい子いい子してくれた。

一件落着――――――と、思いきや。

「今日から転入生ががやってきました。二人いるうちの一人です。仲良くしてくださいね~」

へぇ~、先生の話上女の子っぽいな。どんな人かな?

「桐生さん!! どうぞ~」

そう言ったときに、菜々子が反応した。
 菜々子? え? まさか、例の彼女、とか?

「桐生さん? 桐生さん!!」

呼んでも来ないので藍ちゃんが何回か呼ぶと、焦ったように声が聞こえた。

「は、はい!!」

「入ってきてくださいね~」

ガラッとドアを開けて入ってきたのは、背中まである綺麗な黒髪をたなびかせ、ちょっと細目が特徴的な、美人系な女の子だった。

「今日からこのクラス転入された、桐生美羅さんです」

菜々子はやっぱりというように、複雑そうな顔をしていた。

「よ、よろしくお願いいたします!」

緊張しているのか、どもっていた。
 どこに座るんだろう、と思っていて、空いている席を考えてみて、あっと思った。

「桐生さんは、飯坂君の隣があいているのでそこに座ってください」

爆弾投下。

な、何ですって~~~~
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