ねぇ、会いたいよ

みんなが属にいう“王子様スマイル”
をして見せて言った。

「・・//////はっはぃ!!大丈夫ですっっあの…あたし2年の山中実佳ってあいます!!朝からタケル様に会えるだなんて…//でっでは失礼します!!」

「うん。じゃ」

そう言い合うと、女の子はサーっと
風のように人混みの中に消えて行った。

「何ポケーッとしてんだよ。片山んとこ行くんだろ?早く行くぞっ」

「うっうん…」

またタケルがあたしの手を引いて歩いて行く。

ズキッ

あたしさっきから変だよ…。
女の子がタケルとちょっと
話してただけじゃない。
てかあたしはタケルの彼女でも
何でもないんだよ!!?
ただの幼なじみ!!…
ただの…そう。ただの幼なじみ。
ただそれだけの…あわゆるくされ縁。

「…い。おい、ルミ。あこにいんぞ、片山。」

いつの間にか人の行き交う
数も減少していた。

「あっほっほんとだっ!!あ,ありがとね。」

あたしが玲ちゃんの方に一歩
踏み出そうとすると、
グッと腕を引っ張られた。

「えっ…」

後ろをふり向くとタケルが
あたしの目線に合わせてしゃがんでいた。

「ルミお前どうした?何か変だぞ?」

ドキッ―。

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