深紅の月~江戸時代~
~20分後~

「ごちそうさまでした!」

「ごちそうさま」

二人は口々にそう言って、空っぽになったお皿を司に差し出した。

「・・・これは、俺に洗えと?」

「お願いします」

由美香が丁寧な言葉で言った。

周助も由美香のように丁寧にお願いするのか、と、司が見ていると、周助は、

「当たり前だろ。オレが洗うなんて論外だ」

とのこと・・・

司は・・・

「確かにそうだな。お前がやると、皿が全部無くなりそうだ」

だ、そうです。

司はそのまま周助達に背を向けて、台所へ向かった。

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