深紅の月~江戸時代~

ザッ!

男が先に動いた。

刀を大きく上に振り上げた。

「・・・動キ二無駄ガ多イ」

そう言うと司は素早く男の背後に回りこんだ。

「なっ!?いない!?」

司の動きを目で追うことが出来なかったのか、男が周りを見渡す。

「後ロダ」

司が後ろから男の頭を殴った。

ガンッ!

「っ!・・・いつの・・・まに?」

自分に何が起こったのかも解らないまま、一人目の男がゆっくりと倒れた。

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