深紅の月~江戸時代~
司は大きさもピッタリで色も合っていたのだが、周助は帽子を被った瞬間・・・

スッッッポォォォン!!

と、被った帽子が、クセ毛のせいで脱げてしまった。

そして、そのまま帽子は天井に当たり、ベチッ、と、音を立てて、床に落ちた。

周助のクセ毛・・・


恐るべし・・・!


「あ・・・あの小さすぎましたか?」

その光景を見て、由美香は遠慮がちに声をかけた。

「い、いや・・・大丈夫・・・」

そう言って、周助はもう一度、帽子を被った。

が、やはり・・・


スッッッポォォォン!!


ベチッ!

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