深紅の月~江戸時代~
それが司の逆鱗に触れたのか、司が刀へと手を持っていく。

「周助・・・」

その動作を見た周助は急いで刀を戻させた。

「わ―――!ごめん、ごめん!冗談!子供の前だから抜くなよ!後でオレ、ぶっ殺していいから!な!?な!?」

あ、ヤベ・・・と周助が思ったころには遅かった。

その言葉を聞いた司は、フッ、と笑顔になって、刀を納めた。
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