深紅の月~江戸時代~

恐怖

~司達の家~

「ただいま」

そう中に向かって声をかけると由美香が出てきた。

「おかえりなさい。司さん、周助さん」

出てきた由美香に司と周助は貰ってきた野菜を預けた。

ぽすっ

「え?」

「由美香、もう一回出かけてくる」

「周助、あの言葉、忘れたとは言わせないぞ」

「じゃあなああああぁぁぁぁ!!」

「周助ええええぇぇぇぇ!!」

周助は司に捕まらないように、司は周助を切るべく刀を片手に、走っていた。

(あぁ・・・周助さんは無事に帰ってくるんでしょうか・・・)

周助と司を見送る(?)由美香の横顔を夕日が優しく照らしていた。

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