深紅の月~江戸時代~
周助がここまで由美香を心配するのにはワケがある。
周助は昔から優しく接してくれた由美香の事が好きだった。
残念ながら、片思いではあるが・・・
「ごはん、どうします?」
由美香の一言に周助が一番に手を挙げた。
「はいっ!はいはい!!オレが作る!!」
この言葉を聞いた二人の反応は・・・
「「無理」」
即、答える二人。
それに加え、思いっきり怒る人一人。
「なんで!?やってみなきゃ分かんないじゃん!!」
「無理だ」
「い~や、出来る!」
「まぁ、そこまで言うなら・・・」
由美香がそう言うと、
「おっしゃ!ありがとう、由美香!」
と、言って料理をし始めた。