深紅の月~江戸時代~

周助がここまで由美香を心配するのにはワケがある。

周助は昔から優しく接してくれた由美香の事が好きだった。

残念ながら、片思いではあるが・・・

「ごはん、どうします?」

由美香の一言に周助が一番に手を挙げた。

「はいっ!はいはい!!オレが作る!!」

この言葉を聞いた二人の反応は・・・


「「無理」」


即、答える二人。

それに加え、思いっきり怒る人一人。

「なんで!?やってみなきゃ分かんないじゃん!!」

「無理だ」

「い~や、出来る!」

「まぁ、そこまで言うなら・・・」

由美香がそう言うと、

「おっしゃ!ありがとう、由美香!」

と、言って料理をし始めた。

< 9 / 46 >

この作品をシェア

pagetop