手の中の蝶々
この眼鏡教師は何言ってるんだ。
本当に馬鹿?
「冗だ…」
『本気ですよ』
「無理だって…」
『それともなんです?他に行くとこあるんですか?』
「……ないけど…」
バレたら絶対、先生も私も何かしら罰が与えられるだろう。
『じゃあ、決定ですね?』
でも、この際……
「……その話乗った」
お世話になってやろうじゃないの。
失うものなんてないんだから。
『…じゃあそれなりのことして頂かないと……』
「なっ!…ちょ、先生!」