手の中の蝶々


『夂葉さん、俺が暴走したら止めてね…?』

「が、頑張ります」

自己嫌悪に浸ってる様子の先生。

「でも…嫌じゃないよ…?」

私が首を傾げながらそう言うと、先生は私をガバッと抱き締めた。

『あんまり可愛い事言わないで?抑制出来なくなる』

耳元でそんな事言われたら、心臓がおかしくなってしまう。

心拍数が早くなって、息がし辛い。





『夂葉さんが高校卒業するまで持つかな…』





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