手の中の蝶々



しばらくして先生はやっと、落ち着けたようで。



『ふぅ』


私の向かいのこたつに足を入れる。



足…ぶつかる。




『桜木さん…さっきの話…話せる?』




あくまで先生は可愛い教え子のピンチだとして向かって来てくれている。

興味本位なんかじゃない。





「ちょっと暗くて、長くなりますよ?」




『ん、話して下さい』







私は先生に私の経緯を話した。






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