明日も、キミに恋をする。




―――…





ゆさ ゆさ…



「…優ちゃん…起きて…」




私が浅い眠りについた頃、遠くの方から愛ちゃんの声が聞こえてくる。



「…優ちゃん、窓みて…」




私は「ん……?」と、目を擦りながら瞼をひらくと、愛ちゃんが私の体をユサユサしていた。


寝る前に泣いたせいで、瞼がいつもより重い。





「窓がコンコンってなって起きたんやけど…」


愛ちゃんはなぜか興奮気味に窓の外を指差す。




……窓?


私が見ると、向かいの窓の中で宮本君が文字の書かれたスケッチブックを持って、それをこちら側に向けている







【大輔から伝言
大輔が下で内田さん待ってる】






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