明日も、キミに恋をする。
――ガチャ…



家の人を起こさないように静かに玄関を開けると、木下君が門の前でしゃがんでいる。




木下君は、私をみて立ち上がる。

そんな木下君の姿を見て、私の胸が緊張でまた苦しくなる。








「ごめんな?寝てたやんな?大丈夫?」


「…うん…」





沈黙







「ちょっと、歩けへん?」





私は頷く。



木下君は歩き出し、私は慌ててその後ろをついて行く。



愛ちゃんの家から離れる時、私はふと部屋の窓のほうに目をやる。



見ると、部屋の中から愛ちゃんと、いつの間にか起きている陽子ちゃんが、大きな素振りで頑張れーー!って応援してくれた。









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