明日も、キミに恋をする。
私の返事を聞いた木下君は、

そのまま緊張の糸が切れたようにその場にしゃがみこむ。







「はあぁ…良かった…まじで緊張した」



うつむいて、いつものちょっとおどけたような声で、呟くように言う木下君。




「う、うん…私も」

「はは…でもマジで…嬉しい」





木下君のため息のような笑みに、私の緊張も少しゆるんでいく。




「木下君…ありがとう」



なんだかお礼を言いたい。




木下君は顔をあげてにっこり笑うと、私に向かって両手をのばす。





「もー気力、使い果たして立たたれへん。ちょっと腕、引っ張って?」


「…うん」



私は木下君の両手を遠慮がちにつかむと、上に引っ張る。




立ち上がった木下君は私と向かい合ったまま、つかんだ両手を離してくれない。




「あの……??」



少し驚いて、どうしていいか分からず私はまた赤面する。





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