明日も、キミに恋をする。
「優ちゃんおまたせ♪って、ど~したん?」




ハンカチで手を拭きながらトイレから出てきた愛ちゃんは、ぼーっとしている私を見て首をかしげる。



「……優ちゃん??」


私はハッとする。


「あ…ううん。なんにもないよ!」

「ほんま?」




状況がよく理解できない…

ただ、ミカンちゃんの言葉だけが私の頭をぐるぐる支配していて……




「ほな、次はあのジェットコースター行こうや♪」




笑顔の愛ちゃんに手をひかれて、私はいくつかのアトラクションに乗る。



私は愛ちゃんと笑ってた。

悲しくないわけじゃない。

ただ、現実感がなくて……よく分からない。



足が地についてないみたいに…ぐにゃぐにゃしてる…





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