明日も、キミに恋をする。
しばらくそのまま遊んでいると、私と愛ちゃんの元に犬山くんが走ってくる。




犬山くんの表情はいつもと違って真剣で怖い。




「内田さん、ちょっと借りてええ?」





犬山くんが愛ちゃんに言う。

愛ちゃんと私はびっくりする。





「え?なんなん?優ちゃんになんか用?」

「うん。大丈夫やから、とにかくちょっとええか?」

「あ、あたしは別にかまへんけど…優ちゃん大丈夫?」





愛ちゃんは心配そうに私を見てくれる。




「愛ちゃん、私ちょっと行ってくるよ…」




怖かったけど犬山くんのただならぬ雰囲気に、私はついて行くことにした。



後ろをついて歩く間、犬山くんは無言だった。


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