明日も、キミに恋をする。
しばらく歩いて


私は犬山くんに人通りの少ない場所に連れてこられた。




そこには、なぜか号泣しているミカンちゃんと、それをを慰める女の子がいた。





ミカンちゃんを見て

心臓がドクンと嫌な音を立てる……





犬山くんは震える私をミカンちゃんの前に連れて行く。


泣いているミカンちゃんに向かって犬山くんが言う。
 



「美佳!しっかりしろや!」





ミカンちゃんの肩がビクっとあがる。


両手で顔を覆っていたミカンちゃんは、その手を少し下げて、私を見る。





「ゆ…優ちゃ…さっきはごめんなさい…」






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