明日も、キミに恋をする。
ミカンちゃんは嗚咽まじりに泣きながら話す。




「あたし…な、中学ん時から大輔が好きで…今朝、大輔に告白してん…

そしたら大輔に優ちゃんと付き合ってるって言われて…あたし…大輔に振り向いてもらえるように、今までいっぱい努力してきた…

なのに、いきなり高校でよそから来た優ちゃんに…取られて…しかも優ちゃんって自分から努力して動けへんのに…

なんで優ちゃんがって、すごい嫌やって悔しくて……自分を抑えれんくって優ちゃんに意地悪言ってしまった……」






ミカンちゃんの言葉ぜんぶが

ナイフのように心に刺さる。




謝りたいのか、さらに傷つけたいのか…

どっちなんだろう。






「でも…意地悪言ったあと、めっちゃ後悔した…言ったことは消せないけど…ほんまにごめんなさい……許してくれるかな…」






そ、そんな風に言われても…

私…

ミカンちゃんになんて言えば良いかわからないよ…





私が言葉を失っていると、犬山くんが言う。



「美佳の様子がおかしいから聞き出したら、まじで最低な事してるから、俺からさっきめっちゃ怒った。

……内田さん、こいつ内田さんの事でどうこう言いたい訳じゃないねん。

ただ、カッとなってしもたみたいでさ……内田さん、大丈夫か?」




「……あ、うん…」





頭がくらくらするのに

体が鉛みたいにズンと重い…





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