明日も、キミに恋をする。
愛ちゃんの元へたどり着くと、愛ちゃんは心配そうに私を待ってくれていた。



「…優ちゃん大丈夫?!顔色めっちゃ悪いよ…犬山になんか言われた?」





愛ちゃんは……

ふたりの過去を知ってるのかな…?







「大丈夫だよ。犬山くん、良い人だった」


愛ちゃんまで疑いそうな最低な自分を揉み消すように、私は笑う。





「そっか……あ、陽子もうすぐ来れるみたいやで。優ちゃんにもメール来てへんかな?来たら、三人でどっかでちょっと休憩しよっか♪」


愛ちゃんはさりげなく気を使ってくれてる。


私はスマホを見る。

陽子ちゃんからメールが届いてる。







…今、陽子ちゃんと会えない。


信じてる
陽子ちゃんのことは…

だけど…


だけど、今だけは…


陽子ちゃん…

陽子ちゃん、ごめんなさい……






「ごめん…体調悪いから、今日は私帰るよ」

「え?!ほんなら大輔呼ぼうや」

「ううん、大丈夫」

「ええ??」

「ごめんね…ひとりが良いんだ」






無理矢理笑う私に愛ちゃんはそれ以上はなにも言わず、

ただ心配して遊園地の出口までついてきてくれた。





「…ほんまに1人で帰れる?」
 
「うん!本当にごめんね。陽子ちゃんにも謝っておいてくれるかな?」




最後の元気を振り絞り、私は笑った。




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