明日も、キミに恋をする。
陽子は俺と似てた。

弱ってる人間をほっとかれへんみたいなとこがあった。




俺たちは笑いの気も合った。



陽子は俺の体操に対しての後悔や迷いを、優しく慰めたりはしなかった。


その代わり、ぜんぶを笑いに変えてくれた。




「そんな体罰だらけの教室、うちやったら三日で逃げるかぶち壊すわ!」

「てか大輔その筋肉ヤバいやろっ!北斗の拳か(笑)」

「いつまでもウジウジ心のちっさい男やな!ウジ虫か」





俺をバカにして、笑わせてくれた。

俺は陽子の笑いに救われた。



俺たちはすぐにお互いにクラスでいちばん、話すような仲になった。



俺は陽子にバカにされるのが楽しかったし

陽子も同じくらい楽しかったんやと思ってる。




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