明日も、キミに恋をする。
大輔くんは真剣な瞳で私を見続ける。



「大丈夫なわけないやろ?」

「…本当に大丈夫だよ…ちょっとのんびりしてたら、もう平気になったもん…」




私の手首を握る大輔くんの手にぎゅっと力が入る。




「なんで嘘つくん?」

「嘘じゃないもん」




嘘じゃない。

もう平気だよ。




「…だって過去の話なんでしょ?私、大輔くんも陽子ちゃんも信じてるもん……もうそれで良いじゃん」




せっかく落ちつかせたはずの心がざわつき始める。


目の奥がじんわり熱くなり、大輔くんの顔が滲む。







「それとも……まだ何かあるの?」


大粒の涙が頬をこぼれ落ちる。





「陽子ちゃんのこと……今も……好きなの?」






真実を知るのが怖い。

大輔くんと友達をこんな風に疑いたくない。




醜く嫉妬してる姿なんて見られたくなかったのに…


言っちゃった…








< 189 / 436 >

この作品をシェア

pagetop